皮革+ガラスのイノベーション「皮革をガラスコーティング」して、長期に渡り「しなやかなまま、しなやかに保護」
2025/12/30
皮革用ガラスコーティングと防水・撥水スプレーの違い
― 同じ「撥水」でも、思想がまったく違います ―
革製品の保護といえば「防水・撥水スプレー」を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし近年「皮革用ガラスコーティング」という新しい選択肢が注目されています。
一見すると似たようなものに見えますが、
「実はこの2つは【目的】も【考え方】もまったく違う技術」です。
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結論から言うと…
| 防水・撥水スプレー | 皮革用ガラスコーティング | |
|---|---|---|
| 役割 | 一時的な撥水 | 長期的な保護 |
| 考え方 | 表面に「乗せる」 | 表面を「改質する」 |
| 持続性 | 数日〜数週間 | 数ヶ月以上〜数年 |
| 革への影響 | 変質リスクあり | 風合いを保つ設計 |
ざっとこのようなイメージです。
防水・撥水スプレーは、緊急を要するシーンでは期待通りの効果はありますが、設計思想として、表面に乗せて「その時に効果を発動する」設計ですので、長期にわたる効果は持ち合わせていない場合がほとんどです。
ですので、繰り返し使用する場合が多く、繰り返しの使用で徐々に染み込んでいったり、また表面に残留した古い防水・撥水スプレーの成分と表面に付着した汚れが結合変質し「取れ難い汚れ」を生成してしまうケースがあります。
防水・撥水スプレーとは何か?
防水・撥水スプレーの多くは、フッ素系やシリコーン系の成分を革の「表面に付着させる」ことで水を弾く仕組みになっています。
メリット
- 手軽に使える
- 価格が安い
- すぐに撥水効果が出る
デメリット
- 摩擦や雨で効果が落ちやすい
- ムラになりやすい
- 通気性が低下する可能性
- 革が硬くなる、白化するケースも
👉 防水スプレーは「緊急の対応」には向きますが、長期保護には不向きな方法です。
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皮革用ガラスコーティングとは?
基本思想
皮革用ガラスコーティングは、革を「覆う」のではなく
「革の表面構造そのものを安定化させる」
「期待する改質」
という考え方に基づいています。
特徴
- 超薄膜で肉眼では見えない
- 革の繊維の動きに追従
- 質感・色味を不自然に変えない
- 撥水・防汚・耐久を同時に実現
👉 革を理解した人のための保護技術 です。
決定的な違いはここです。
防水スプレーの場合
フッ素・シリコン樹脂を革の表面に付着させる方式
○メリット
・手軽
・安価
・すぐ撥水する
×デメリット
・摩擦・雨で簡単に落ちる
・ムラになりやすい
・通気性低下の恐れ
・革が硬くなる・白化するケース
👉 「応急処置」には向くが、保護には弱い
ガラスコーティングの場合
皮革の呼吸を保ったまま、皮革の表面そのものをガラスで改質し、ガラスの特性である「経年劣化しにくい」「耐候性に強い」「汚れが付着しにくい」「付着した汚れが取れやすい」などの特性を長期に渡り付与する事ができます。
**落ちる前提か、残る前提か。
ここが大きな差異です。**
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よくある誤解
「ガラスって硬くなるのでは?」
硬くなる原因は
「厚く塗る」ことにあります。
皮革用に設計されたガラスコーティングは、
- 超薄膜
- 柔軟追従
- 革専用処方
このため、革のしなやかさを損ないません。
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こんな方に向いています
- 高級革靴やバッグを長く使いたい
- 防水スプレーに不安を感じている
- メンテナンスの手間を減らしたい
- 革の風合いを最優先したい
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まとめ
防水スプレーは「必要な時だけ守る」
ガラスコーティングは「長期に渡り革を保護する思想」
革を大切に使いたい方ほど、
この違いを知っておいて損はありません。
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